NEKOKURAGE 幻の猫くらげ

「空飛ぶクラゲ、猫くらげはほんとにいるんですか?」 
目撃者を求め、人伝えにようやく探しあてた湖畔の東屋に住む老人に私は尋ねた。
「見たかもしれん」 髭をたらした枯れ木のような老人は空を指差す
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「2匹向かい合って飛んでいたな ほれこんな感じに 」ふ~っふ
老人は黒い竹細工でできたクラゲのようなものを紐でぶらんぶらんと上下させながら溜息をつく
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「向き合って飛ぶのもおったし 腹を擦り合わせて 飛んでいたのもおったな」
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「腹合わせのほうは黒い ばってんがのっかっておったな」
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「そんでも、ばってんのほうは たいていは地面でのたくっておったがな」
彼は地面に向けて両の手のひらをひらひらさせる
「この次は行きつ戻りつのヤツもみられるかもしれんて」
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「それは いつごろ?」  もしかして見られるのか?私は興奮して尋ねる
老人は竹細工のクラゲを私に突き出して、はいお駄賃頂戴とばかりに手のひらを開いて見せた
教えて欲しければ、この黒い竹細工を買えと言う事らしい 
「おいくらですか」?
 老人は指を3本立てた 300円?3000円?まさか3万円?
とりあえず100円玉を3枚出すと老人はそれを鷲づかんで
「また こんどじゃな」
と言って すっと消えた。
100円玉を鷲づかみにされたときに触れた老人のやけに暖かくささくれだった指の感触だけが
私の手のひらに残った。
湖のやさしい波の音で我にかえると。
いつのまにか湖畔は山の陰ですっかり暗くなり対岸に町の明かりがチラチラ光っていた。
いつか私も猫くらげの飛行を見ることができるだろうか? 

※猫くらげとは大きな水くらげに猫の耳がのっかったようなものが
朝と夕方の風が凪いだときにだけ空中を漂うように
浮かぶ 謎の生物である。その飛行を見たものには福が訪れると言い伝えられている。
Commented by たかはし at 2013-12-12 20:55 x
福をもたらす猫くらげ、飛んでるところをぜひ目撃したいですねー。運よく見れたら宝くじとか当たるかも!開発進行を楽しみにしています
Commented by mayoneko at 2013-12-13 09:12
猫クラゲの飛びを見た人がハッピーな気分になれる飛行を目指してるんだけど、いつ見られるかな~?
Commented by ふしみ at 2013-12-14 23:18 x
黒いばってんが付いたやつの羽ばたきの同期はどうだったんですか?
少しはタイミングが合うようなそぶりを見せたのでしょうか。一番可能性があると思っていたんですけど。
自分は、羽ばたきが同期しないと飛べないと考えています(まだ何も実験してないけど)。
Commented by mayoneko at 2013-12-15 14:16
黒ばってんが今のところ一番良くありません、ギヤダウンしていることと、羽ばたきの振動をセンサが拾うので、それを吸収するフィルターをプログラムでなんとかしないといけないみたいです、ジャイロなしのほうがむしろいい感じです、同期問題は舌忘れと同じ理屈で結構同期します。ただ優雅に飛ぶにはまだまだです。徹底した軽量化を図らないと
by mayoneko | 2013-12-12 09:45 | 機体 | Comments(4)

飛ぶって、楽しいニャー


by mayoneko
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