RETRO WINGS レトロウイングス 俯開け
2010年 03月 16日
RETRO WINGS レトロウイングスを分解してみた。分解に必要な物は眼鏡用ねじ回しと、ハサミ、カッター

この手のトイラジを分解するときはパーツ類をバキバキとやらずにじんわりーと力をかけると、徐々に接着剤が剥がれるパターンが多いので、焦らずじんわりとやる。配線が走っているとおぼしき場所は特に丁寧に作業を行うが、もっとも欲しい心臓部を取り出したりするときは、それ以外の部分を破壊破棄する覚悟で完品での取り出しを最優先にする。

まず上の主翼を外し、機首下の透明テープのみを切断して、機首下のパーツをユックリ剥がしたあと
下の主翼を剥がす

ついでカウリングをグリグリとねじり外す、回転させてはいけない
カウリングとドライブユニットは3本の小さなネジで止められているので、
分解には眼鏡用のドライバーを使う

胴体下の溝にそって貼ってある、スチロールを爪でホジホジしながら取り除く
その際溝左右に走っている アクチュエーターの線とアンテナ線を切らないように 気をつけてホジホジする

胴体裏側に見える翼支柱の止め板をハサミで取り除く こうすると 機銃と翼支柱が簡単に外れる。
写真では一箇所しか写っていないが 支柱前後2箇所ある

アクチュエーターは最初に胴体から垂直尾翼ごとこれもジワーッと剥いで外す
うまくやれば、一切断線させずにレトロウィングスのメカのみを配線状態で取り出せる。
この状態でモーター 、アクチュエーター 電池 アンテナ線 がどのように基板に接続されているか
配線の状態を必ずカメラで記録しておくと あとあと困らない
他の機体への組み込みのゴタゴタで100% 何かが切れるか、断線しかかるから。
あと買ったタイミングで製造ロットの違いにより、配線箇所が変更されている場合も往々にしてあるので、
できれば自分のものは自分で撮影しておくことをお勧めする。

機体を除いたメカの総重量は 8.33g

機体が12.08g(車輪や支柱込み)

1セルアクチュエータ、ESC付き受信機 1.64g スイッチ 充電端子 0.22㎜アンテナ線 長さ22㎝込み

ギヤユニット モーター プロペラセーバー付き 3.43g

7㎜径モーター 8歯03モジュールピニオン付き 2.70g

アクチュエーター 0.36g

80㎜径 プロペラ 0.57g

70mahリポ 過放電防止基板付き(3V付近でオートカット) 2.30g

スポーク風車輪 0.70g

機銃 0.19 いつか使うことになるかも知れないので とっておく LEDとか仕込みやすそう

レトロウイングスの基板 モーター 配線 M+ M-が目印になる

一番切れる可能性が高い場所 アクチュエーター サーボ 基板 配線 方向舵 ラダーからの線

アンテナ線 ぼけているが、矢印の当たりがそれに該当する
断線しにくいように穴にアンテナ線を絡めてある

電池 接続 配線 B+が目印になる
以上駆け足で レトロウィングスの分解と各部重量を紹介
まんまメカを流用するとなると、8.33gは確実に取られる
今まで作ってきた30㎝程度の翼幅があるの発泡スチロール製機体がいずれも3g程度で収まっているので。
相当余分を見てあと2g増えたところで確実に14gは切れる計算になる
今回手に入れた機体が20.41gだったことを考えると7g近い軽量化が達成できる
インドアプレーンに詳しくない人向けに解りやすく言うと
100キロの体重だった人が35k減量して65kで飛び回れるわけだ
いろんな意味で希望の光が見えてきません?
どんな入門用インドアプレーンで作り方を考え作ろうかニャア。
最後にトイラジに使われている半田について
オモチャの基板には鉛フリー ROHS半田が使用されている。その半田を旧来の鉛入り半田を行う半田ごてで溶かそうとしても鉛入り半田は鉛無し半田に比べ融点が低いため、グリグリやって中々はんだが溶け始めずに、いたずらに基板全体に温度を加えすぎて基板や部品を破壊することがある。もし鉛入り半田時代のコテでもW数切り替えのはんだごてであれば一時的にこてさきの温度を上げて、素早く作業を行い対応する手もあるが出来れば最近の鉛フリーに対応した半田ごてを使いたい。
私の場合大抵は端子部分の鉛フリーの半田を吸い取り、作業性アップのために鉛入り半田かアルミット半田に置き換えてしまう場合が多い。

ESCとアクチュエータがコントロールできる1.6gの受信機いいですね。
7mmのユニットを3:1で、80mmの小さめのペラを速く回してるんですね。
対応できる速度域も広そうなので、単葉機なんかにして翼面荷重が
原型の複葉機よりも大きくなっちゃっても楽々とびそうですね。
自作機もいいですが、初めての人向け工作としては、
出来合いのフリーフライト機にコンバートしたり、よく飛ぶ紙飛行機を
スチレンペーパで作った機体なんかにつむだけでも楽しめそうですね。



今回ばらしたのは海外から輸入した物ですでに遊び倒した物です。
変調方式はFMではなく27mHzAMです。 赤外線と同じ信号時間軸ずらしでのCH数確保なので、レスポンスがホビー用に比べ劣ります。
電解コンデンサが大きめなのは、重心位置の関係でモーターに張り付くように受信機が置かれているためで、モーターとの距離をあけることができれば、小さな物に換えることができるかもしれません。メインのICとサブのIC共にモールドタイプです、現物見るとよく解りますが
部品点数少ないですよ。進化してますね。


一個一個は「意外と軽いな」とか「ま、こんなとこだな」なんて思うのですが、集まると重くなっちゃうんですねぇ。軽量化の基本を思い出しました。

どうしたらこんなにキレイに分解できるのか? (驚き
宜しければ1つ教えてください。
アクチュエーターまでの距離を伸ばしたい時、適当な銅線を中間に半田付けすればOKですか?
お友達のふしみさんのような双発機を例のセスナモーター×2で作れないかと目論んでいます。




シンプルなつくりでいじりやすそう


漸く手作り飛行機が飛ぶようになってきたのですが、うっかりアンテナ線を根元付近で切ってしまい、切り口同士を絡ませているのですが5mくらい飛んだらモーターカットしてしまいます。
やはり基板に半田付けしないと駄目でしょうか?

アンテナ線は操縦者と機体を結ぶ命綱です、命綱が切れかかっていたり、いつ切れるか解らない状態はつらいと思いますので。
この場合のアンテナ線接続はできれば頑張って、半田付けが一番です。20W~30W程度の半田ごてで作業すれば、ものの一分もかからない作業です、基板をしっかりテープなので固定して作業すれば、問題ないです。おそろしく大変なことに感じるかと思いますが、この半田付けスキルを一度獲得してしまえば、オモチャからのメカ流用の幅がぐんと広がると思いますので。これを機にチャレンジしてみることをお勧めしたいです。本番に挑む前の練習としては糸半田を半田ごての先で溶かす遊びをたっぷりしたり、いらないオモチャ基板などがもし手元にあるのであれば、それを生け贄にして、いろいろ部品を外したたり線を接続したりしてからやれば半田の溶ける感覚が自然に手に覚えられることと思います。そのときこれはどうするの?とかあれば遠慮無く質問してくださいね。

ps
どうしても半田付けしたくない場合は、エナメル線の被服をよく剥いだ状態で絡めてペンチで潰し、圧着した状態でテープで基板パターンにショートしないように、しっかり基板に固定します。ただそれは切れた命綱のほどけた一部を軽く結びなおした程度のものだということを忘れてはなりません、超お勧めしませんが参考までに。

基板への半田付けはどうしても後回しになりがちで苦手部分ですが、これを機に真面目に取り組んでいます。要らないトイラジプロポがたくさんあるので・・・。
>エナメル線の被服をよく剥いだ状態で・・・
ココ、気づいていませんでした。どおりでカットされるハズです。(恥
基盤にハンダ付けする際も、ペーパーで擦ってからの方が良いのですね。
感謝です。

知識がまるで無かったので専門用語などで四苦八苦しましたが
こちらのブログのおかげで、無事にレトロウィングスをばらし
無尾翼機(メーヴェ風)を飛ばすことが出来ました!
この腑分けの記事には特にお世話になりました
バラシ方も丁寧で、それぞれのパーツ重量を知ることが出来たので
機体に錘を借り搭載して滑空バランスを試すことができました
ありがとうございました!
記事が役に立ったようでなによりです。いきなり無尾翼機を飛ばすとは凄い腕前ですね、もし良ければ画像送っていただければ、作例として掲載させていただきます。 コメント有り難うございます。

作例として使えないようでしたら破棄しちゃってください(笑)
仕事中も飛んでいる姿を思い出してはニヤケてます♪
あ~~っ、土日の休みが物凄く待ち遠しいです



一つおたずねしたいことがあります。おおしえください。
胴体左側を軽量化のためけずっていましたら
アクチュエータの線を切断してしまいました。
半田つけをしようとかんがえていますが、この線は被覆があるのでしょうか、被覆があれば 半田つけの場合その被覆をどのようにむけばいいのでしょうか。それからアクチュエータのラインは2本とおもいますが、
もう一本は何処をとっているのでしょうか。

被服は予備半田で除去できます
アクチュエーターの線は一本に見えますが
受信機から二つに分かれて出ている二本の線が途中から接着剤かなにかで
一本の線としてまとめられています
ソレをハンダで直すとショートの心配があったり、重量がかさむので
コイルを巻き直したほうが良いかも



テープを巻けば良いけど、機体後方の重量増は避けたいですね。
ハンダ付けの箇所に接着剤を塗ってコーティングと言う手もあります。
*修理後の通電を確認してからでないと、やり直しは面倒になります。

さらに半田接合してみます、機体から露出して切断された
線は1本ですのでもう一本は 機体の中に残っているわけですね。
2台所有していますので、十分飛行したら
これでハンドメイドの機体にのっけてみるつもりです。
老眼ですのでルーペ付き作業台をかってきました。
レトロウイングスも2010年9月17日現在 残っていたアマゾンも
在庫きれらしく現在取り扱いができません状態になっています。

4倍のルーペでみていますが、もう一度よくみてみます。
前のコメントの機体に残る線はないのですね。ありがとう
ございました。『先達の教えとは』よくいったものです。
9-太郎さまのコメントもみているつもりで みていませんでした。
ほんとうに頭が下がるおもいです。