たたら製鉄 でカルチャーセミナー
2010年 03月 20日

寝坊して午後に行ったため、仕上げの藁をくべるとあたりから、見学
一個280円の耐火レンガ100個で組まれた炉は意外にコンパクト
ふいご代わりに電動の送風機を使用しています。

ノロ出しの行程は会場到着30分前に最後のノロ出しを行ったようで見過ごしました。それでもノロ出し口に
溶岩が溶けたような跡を見ることができました。鍵でつつくと硬い感じがしましたが
ハンマーで叩くと硝子のように砕けるのかも知れませんが、あー試してみたい。

いよいよ終盤、炉の一角のレンガを一つ一つ外していきます。
この手袋をした人がレンガをはずし、それをスコップで受け止めて
レンガを冷ます場所まで運んでいきます。

耐火レンガに刻まれた、炎のあとのグラデーションが綺麗
手で持てる程度に冷めるまでに一夜かかかるそうです。焼き肉できるね

ケラを取り出す寸前の画像 中は裸眼で10秒と覗いて入らない高温です。

取り出したケラ この中にさまざまな種類の鉄が含まれています。この中のどこかに玉鋼があるのでしょう。
(純度の高い鉄 玉鋼は錆びにくく、鍛冶の行程で藁灰を展着剤としてお互いにくっ付き合う性格を持つそうです。)時間の関係で 金だらいに水を張り、その中に投げ込んで急冷します、たらい一杯の水が簡単に沸騰するほどの熱量で急冷中に水を足し続けます。硫黄ににた匂いも漂います。

冷えたケラを叩くと、不純物の多い部分ノロは割砕け落ち純度の比較的高い部分の塊がのこります、砕かれた破面にはすでに鉄の輝きと鉄の匂いが。この破面水に触れた後に空気に長時間さらされても錆が一向に浮かない点から見ても鉄の純度の高さが伺えます。

今日の操業表
鶴見川鉄町付近の河床から生徒が長期間集めてきた約25Kの砂鉄を34Kの木炭の火の中に降り注がせ
火入れから約約3時間で 6.5Kgちかいケラ(鉧)を算出し 得た鋼の量は3.9kg
鶴見川砂鉄の成分は磁鉄鉱78% 酸化チタン9% シリカ6% 酸化アルミ、マグネシウム1%
だそうなので 25Kの砂鉄中 20K位の磁鉄鉱が含まれていて 得た鋼が3.9k
今回は見学だったけど、そのうち自分の手で試してみたい。
今日はいいものが見られたし、触れた
連れて行った子供も生まれたてのケラを手で崩して鉄の小片を見つけ出すことも出来て嬉しそうだった
真にこの記録を見直す意味がある 日が来ることを祈る。
ちなみにケラ(鉧)のくずは安産のお守りだそうだ。字面からもそれが伺える

たらいの水が簡単に沸騰、レンガが冷えるまで一晩にビックリ。鉄が溶けるくらいだから凄いのは分かるけど、実感として分かりやすかったです。

そのうちに自分で採取した砂鉄から鉄にしたものでなにか作る野望の種ができました。
炉の組み方とか前半見ていなかったので、思いっきり悩みそうですが。



ASOの近くをな流れる鶴見川付近に鉄町という名の地名があります。
さらに上流では支流で黒川という川があり、炭の一大生産地だったそうです。すべて聞きかじりですが

ニコニコなんかでは五寸釘でナイフ作ったりしてるので参考になりますかねー

家にあた子供の百科事典には沢山の知識だけでなく試してみよう的な家庭内小実験のコラムがたくさんあって、やれる限り試していたのですが、そのなかで特にはまったのが縫い針で、焼き入れ、焼きなましの実験をしてみよう的な記事があって、家の台所の土間に炭の竈があったので、かなりやり込んで、五寸釘の鍛造ごっことナイフ作りよくしていました。ただよく切れるのは中々作れなかったですね、あと五寸釘を一気に平らにするために、とても言えないことも沢山やらかしました。鞘も作ったなあ。釘より案外良いのが、畳針で平らに潰すのは大変でしたが、釘よりは遙かにまともな物が出来ました。