Dynaflight Bird of Time バードオブタイムARF 追記あり
2011年 01月 19日
Dynaflight Bird of Time バードオブタイムARFの電動化を製作レポートすることにする。
1970年代から愛されている機体です。詳しくはこちら
でかい実にでかい 日頃スパン30㎝を越えようものなら大型機
スパン1M50で超弩級大型機な気分の私にとって
ウィングススパン300cmはあまりにでかい10倍じゃん、3分割出来る翼端側の翼ですらアルーラと同じ
半年ほど前Tower HOBBYで偶然見かけて149ドルでクーポンもあったので送料入れても国内より安い
思わずポチってしまったのが運のつき
いったい何を考えてポチッたのかよく覚えていないが
翼がカッコイイニャア惚れたと思ったのだけは覚えてる
普段飛ばしている機体が10g台 この機体の完成重量はピュアグライダー仕様で1700gということなので
モグラ化すればあきらか1800g台越えな訳で実に180倍な世界 こんな重い機体は高校以来だ
第一飛ばす場所どうすんの?とかつらつら考えているとクラクラして改造作業をやる気がなくなるので、
まずはネットを徘徊し情報を集める
電動化モグラ化にあたってまずすることは機首の錘180gを取り除くことのようなので
やる気を奮い起こすために
始めの一歩としてこの作業から手をつけた。とにかく錘をはたき出すためにまずは機首のカットを行った。
スピンナーは機首のラインを崩さないためにも30㎜で行くつもりだったので、
切り出した30㎜の板を機首をアテながら様子を見て小さめに機首を切り落として覗くと
おおー 凄いのが接着剤にまみれて詰まっています。この錘だけで180gもあるのかワハハ
アルーラ一機分がココに詰まっているわけだ 重~~~~~~ もう 笑うしかないw
その上機首のガラスクロスの張り込みも実に甘く浮いてたりなんかして(笑)なんともおおらな作りです。
ではと塊の隅を叩いて接着剤を砕いていると機首のFRPに亀裂が入りかかったので、
錘だけを重点的に攻めることにする。カタマリ中心部をタガネとハンマーで叩くとモロモロと錘の塊(鉄球をエポキシのような様なモノで固めたモノ)が分解していく実に脆い脆すぎるぞアハハ なんだ楽勝ジャン
これなら機体への損傷は無さそうなので情け容赦なくガシガシこそげ落とす。
なんかこの作業だけですっかり疲れたので機体を箱にしまった。
この機体良いところは、もし万が一組み上がってしまっても分解すれば箱に戻せるところがイイ
このまま忘れてしまうのもイイかもしれない
箱にしまってから数か月後
その間 パワープラントやらサーボなんかを調べてぼちぼち物色
まずハイパワーで行くか普通でいくか悩む世間的にはハイペリオンZ30やGS30系の直径37㎜のモーターを搭載したハイパワー仕様の紹介が多いように感じたが私的には
いいだもん垂直上昇なんて狙ってないモン。
ということで機首のラインがオリジナルと比べて崩れにくい、径が小さく普通パワーの方の選択をして
出力300W付近ペラは10×6から12×6位で十分いけるはずだろうとトラタヌして
なんだかんだで選んだーモーターは直径27ミリのハイペリオンGs2218-12
今年に入って半額で似たような性能のZ2220があることをmotoさんのブログで知る、そうか安くなった旧製品はえ販売ページ下の方にあったのか 次回からは安いのしか選ばんぞと心に固く誓い 一回休み
なんにせよ今年最初のOTL なことだった。
2011/03/07 追記
その後いくつか旧型のZシリーズやGシリーズをテストしたり搭載した機体の飛びを見ることができたのですが、新型GSの方で正解でした。同サイズであれば新型のほうが明かパワーが上です。すでにより新型のHシリーズがハイペリオンのカタログページにあるので、GSが安くなるのも時間の問題だと感じます。
まあいっか、最新型だしなんかにも流用できるでしょ(なんかってなんだ?)と気を取り直し
機首の加工を再開。まずは黄色のラインでカットして
さらに赤のラインでカットした。後ろの方は皿ビスで着脱可能にする予定。
ああ切り出し疲れたので一週間ほど放置しつつ 次の工作の段取りをトラタヌ
当初モーターマウントはCNCでカーボン板を削りだそうと意気込んでいたが、突如めんどくさくなってシナベニヤの端材に作図してボール盤で穴を空けて機首に合わせて成型し接着1時間とかからず終了
サイドスラスト、ダウンスラストはエイヤッと感に従い決めた。大丈夫なのか?
だめならワッシャで微調整すればいいや。
モーターマウントが機首についたことで、すっかり俺はやったぞ的な気になり また一回休み
さてネットでは大抵BOT(バードオブタイムの略)は後ろが重いということだったので、ノーマルでは垂直尾翼内にサーボが入るところをサーボを機首側に持ってきてリンク式にしたら、
少しは機首に積む重り少なくできるんじゃない
という楽天的トラタヌをして、しばらく悶々した挙げ句 墜落大破しても捨てられなかったヘリフレームから
カーボンスキッドをもぎ取り加工してリンク機構を作った。
おー流石カーボン なんか高級ぽいぞ良いではないか
水平尾翼の取り付け調整までやって疲れたので
又一回休み
でかいとほんと大変 次の工作はまた気が向いたら
サーボ選択も悩んだが5k程度トルクがあって速度がドン亀ではない辺りを狙って
ハイペリオンのDS13ACBを選んだ もっと大きい方が良いかも知らんがこんなところだと信じることにする
坂戸の飛行場へ行ってアウトドア飛行を満喫し、やる気がググンと出てリンケージを再開
リンケージは テトラ PAフレキシブルロッド C(カーボン線入り)をおごった、ほんと奢ったという感じだが
おかげで動きがスルスルで気持ちがイイ
ここでなんで所員はハイペリオン製品ばかり選んでいるのかというと私はハイペリオンEmeterなる測定器兼同社製品のプログラミングが出来るスグレモノを持っているので、自然とそうなってしまうのであります。
さてそろそろ積む機材が揃ってきたので機首にどのくらい錘を積まなければならないのか主翼抜きで
(主翼は狭い家の中で組み上げられないのでボデイのみでとりあえず)
重心位置にあうように釣りの錘を足していくと ゲゲッ 128gも必要なことが解って愕然となる
なんだよそれ バッテリーだって超超巨大な2500mAhの重い物にしたのに まじかよって感じでは
あったがエレベーターサーボを機首に持ってきたり、カーボンロッドリンケージにしたり
やるこたあやったので潔く錘を積むことにする。
と言うかもはやそれしか出来ない。
(普段0.1g単位でしのぎを削っている者にとって単なる錘で128gってのは恐ろしくショックな訳ですよ)
と言いつつも
簡単な隔壁を作ってかみさんが留守になる日を虎視眈々と待って
出かけたのを見計らって そそくさと台所で錘を溶かし流し込んだ。
まず適当な箱に副所長(猫)を放り込み・・・とうか勝手に入ってくるのだが
まず箱に切れ目を入れて機体を支持し
小さな椅子の上に濡れた雑巾をのせて機首を押しつけて
溶けた錘を冷やす段取りを取る。
ハイネケンの缶を使ったためかアルミ缶だったのがいけなかったのか、缶が冷えるのが早く缶に薄くすこし鉛の膜が残ったのが気になったので、錘を機首から外して計ってみた。
121gだった。7g缶に残っていることになるが、機首にまだカバー用やモーター用ボルトなどを全て取りつけていないので まあ今日はここで勘弁したることにする。で冷却の為に(嘘)仕方なく数日また放置する
「ああそうさ完全に組み上げて後ろ重心だったら、錘積んでやるよ何グラムでもな」 的な投げ槍な気分
さて機首の鉛も十分に冷えたので、エポキシで固定し直しモーターを取りつけてESCとか電池の配置や電線の取り回しをしてみる。ちなみにブラシレスアンプはHP-ATLAS-045LB
にした。流石にSBタイプ(カレーじゃないよスイッチングレギュレーターBEC付き)は高くて選べなかった。
マジックテープで胴体底に固定したアンプの上に乗っているスポンジは
アンプの箱に入っていた製品を保持するスポンジで、
ちょうど穴が2500mAのリポにぴったしだったので、ボデイの内幅にカットして押し込んだ。
スポンジのおかげで電池が全く揺らぐことなく、かつ出し入れも楽になった。
まさにリサイクルの鏡のようなエコ工作の冴えに満足して またしばらく放置することにしたのが昨夜
それにしても大型のラジコンは一作業一作業が大がかりで大変だニャア。まさにHOBBYという感じ
さて、この機体が空を飛ぶのはいつの日か?
あと気になっているのが
スポイラーが必須との情報が多いが、自分で飛ばしてみてから判断することにする
つづく
追記
20110225 スポイラー取りつけ工作の記事UP
のか???
2011/01/26日追記
続きの滑空テストレポートはこちら
2011/01/27 追記
プロペラについて
手持ちの3本ある折ペラを使って静止状態にて測定してみました。
回転数とピーク電流の簡易測定です。
でダラダラとデータ見てもつまんないと思うのでまず私が出した方向性(仮の結論)としては
モーター ハイペリオン Gs2218-12 には
モーターグライダー用ということで
10×8を標準搭載としてみます。推重比が全開で0.69になります。(あくまで理論値ですが)
ただよく浮く機体なのでより効率の高い10×6(全開で推重比0.63)にしたほうが
長時間遊ぶのであればはこちらの方が向いているかもしれません。
最終的には実際に飛ばし込んでいって感覚的にどちらかに決めることになると思います。
その判断の元となったものは以下の測定値
今回どのメーカのモノも単純にプロペラ係数は20としてあります。
効率については推力は正確なプロペラ係数で出したモノでは無いので目安程度です
ペラサイズ 電圧 電流 回転数 入力W 効率
10×6AERONOTE 12.6V 22.8A 9900rpm 271W 4.34g/w (Th1176g)
10×8Tamazo 12.4V 27.6A 8970rpm 323W 3.98 g/w (Th1287g)
飛行中 20A弱
12×7.5 K&S 12.4V 35.8A 7770rpm 411W 3.73 g/w (Th1536g)
エアクラフトデータシートと比べてもそれほど逸脱してはいないようです
感覚的な感想
10×6 モータはあたたかくならず連続運転しても同じ力で引く感じを保つ
10×8 モーターがほんのり暖かいが連即運転しても同じ力で引く感じを保つ。
12×7.5の時はモーターが手で触れて熱いくらいになり、なおかつ電圧の落ちも激しいです
機体にRDUを乗せて測定すれば飛んでいる状態での測定結果も記録できるので
機体に慣れたら積んで測定してみたいと思います。
使用した計算式は
Th = (D/10)3乗 x (P/10) x (R/1000)2乗 x K
Th:静止推力(g) D:直径(インチ) P:ピッチ(インチ) R:回転数(rpm) K:プロペラ係数
10インチだと最初が1×0.6になるので計算が楽ですね。
20110206 初飛行成功
2フライト目はRDUとGPSを搭載しさまざな飛行中のデータを測定しました。その記事はこちら
ビデオ中盤から写っています。
10×8全開で飛行中の電流が20Aに達していません。
高度70mに到達するのに50秒ほどかかるようですが、私の感性では気になりません。
なにか注文する機会があればプロペラをもうワンサイズあげても問題無さそうです。
12×6か11×8か12×6であれば白いプロペラが使えるので見栄え的にもいいかも。
2011/03/06追記
スポイラーテスト 主翼の大きさに対して小さく感じたが、効きは抜群 微調整が出来る方が良いことが解る。
スポイラー追加の記事はこちら
プロペラを10×8からCAMPROP 11×8へ 電流値は計っていないが60度以上の上昇角を保ちながら上昇でき、途中でパワーがだれることもなかった。感覚からはGs2218-12はベストマッチかも知れないと感じた次回は12×6 白ペラも試しRDUで空中での電流値を測定してどちらかを標準としたい。
20110430 佐渡ドンデンスロープでの飛行 スポイラー大成功
ビデオ
2011/05/22 追記
ペラをタマゾーの12×6に変えてみたついでに電流値を測った。
12×6 12.6v 26.1A 9540rpm
なかなか良いところに収まっている、成型色もオフホワイトなのでBOTに合いそう。
飛行テスト後、11*8か12*6に決めるか決めることにする。
構造が大分ちがうけど、私のサギッタを電動化する時に参考にさせてもらいます。
でかいのは工作が大変、というか、やりがいがありますね。
そちらの環境では、飛ばすのも遠征しなければならないのかな?
飾っておくのも3mでは大変でしょうねー。
春には飛ばしたいね。
楽しみです。
私は、高負荷でサッサと上げて滑空を楽しみたいです。途中で上昇速度が落ち込んで、エレベーターを操作するのが、どうも煩わしい。
ペラを回す時間を延ばすより、滑空している時間を伸ばした方が楽しいと・・・感じます。すぐに高度を落としてしまう、平地でのアクロやスピードはスロープの練習と言う事で、息抜きです。