ELF DLG の製作

ウラジミールモデル ELF DLGを組み立てた。日本語マニュアルのおかげもあるが組み立ては恐ろしく簡単で、プラモデルを素組する感覚でできた。英語組み立てマニュアルはこちら 日本語版はスターフライトジャパン
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私のパターンの場合唯一加工が必要だったのが機首まで伸びる
カーボンパイプ先端の形状を画像の様に加工することだけで
組み立てに要した時間は約3時間 耐衝撃用瞬間接着剤だけで組み上げられる。
(噴霧式の瞬間接着剤用促進剤があればなおGOOD)
作業時間のうちほとんどは各部のアライメント確認で
片目で納得いくまで各部の配置を確かめたり、スコヤをあてては微調整の時間がほとんど
いわゆるひとつの空中組み立てですね(笑)
アライメント用治具やしっかりした定板がある工作環境であれば、はるかに短い時間で組み立てられるはず。
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電池は130mAhの2セルをレギュレーターで5Vに落として使う予定だったが、機首に入らないことが判ったので240単セルにしボルテージブースターをDC-DCコンバーターで製作した。使ったICはLTC3200-5で一応電圧監視ICも搭載しリポ電圧が3VになるとLEDが光るようにした。コンバーターによるノイズが受信機に及ぼす影響が心配だが室内テストでは問題を感じなかった。飛行テストにて240リポで2時間使用できたがICが供給する許容電流値を遥かに上回る使い方なので推奨できない。
単3電池を使う携帯用充電器をバラシテ使うか、ボルテージブースターRC HOBBYを買った方が良いでしょう。
この電子工作に約1時間費やす。
2011/02/26現在 LTC3200-5で未だ問題を感じず、サーボ2個をロックするような操縦をしていなければ問題なく使える、というか問題が発生していない。
 携帯用単3電池2本をつかう充電器改造ならまったく問題ないと思う。
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電子工作しなくてもスマートリポという1セルで昇圧、充電、電圧監視ブザー回路付きリポというのもあるようだ。
サーボはサーボケースの継ぎ目の隙間が表に出ないように
念入りにカプトンテープを巻き付け瞬間接着剤で固定。
以前サーボケースの隙間から瞬間が流れ込んでサーボを駄目にしたことが
あるのでていねいにテープをキゥッチリ巻き付けた。
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出来上がり重心位置を確かめ総重量を計ると93g 
尾部軽量化などの努力をせず、付属のパーツでサクサク作って説明書の95g完成重量を下回ったので
たいしたモンだと感じた。
今回7g近い受信機を翼の下に置き、機首先端の電池を後目にしたにもかかわらず
わずかに前重心気味なので電池を軽くしたり軽量な受信機を使えば
簡単に90gを切ることが出来ると思う。 (ただしそれが良いバランスなのかは判らない)
機首に無駄な錘を積まなくて済むのはとんでもなく素晴らしいぞ うんうん
各部の部品構成もとても勉強になったし組み立てただけなのに、この機体がすっかり気に入ってしまった。
早く飛ばしに行きたいニャあ
翼面荷重は93g/11.66 dm2 =7.95g/d㎡ 

2011/05/20 追記 これまでほぼ延べ時間で50時間以上飛ばしたが近頃修理が絶えなくなっている。
風の強い日に無理矢理飛ばすことが損傷の最大の原因、平均風速4メートル/s以上では飛ばさない方が無難だと感じる。楽しいのは平均で2メートル/s以下ぐらい、とても楽しく飛ばせる。
一番多い損傷が機首から落としたときの機首ポッドの継ぎ目付近でカーボンパイプが折れるようになった。上記の図で削った段差部分が先に割れ、その後パイプを斜めにカットしている最初の部分でも割れた。パイプの形状がカットで変化する部分に応力が集中していることがハッキリ解る壊れ方。
当初修理はカーボンクロスをパイプに巻き付ける形で瞬間接着剤で固めたが一度の墜落で簡単にクロスに亀裂が入ったので、0.2㎜厚幅3㎜ほどのカーボン短冊を8本使い外周に貼り付けて添え木にした。これでかなり強度が上がりしばらく飛ばしたが、今日機首から固い石にピンポイントに当てた衝撃で添え木の終わり付近のパイプが斜めにカットし始める部分が割れた。
そこでいったんサーボ類を外し、パイプ内部に詰めてあるスチレンフォームを少し除去して、パイプ内側に沿って0.2㎜厚3㎜幅カーボン短冊をびっしり貼り付けた。さらにサーボベッド部分を3㎜バルサを貼り付けた。結果相当な強化となったと思うが、現時点で総重量は99gと6gも完成時から増量している。
ほかに起こった損傷は、ハンドキャッチに失敗してお尻から地面に落とし、エレベーターの台座を折損した。
これもカーボン短冊と耐衝撃瞬間接着剤で修理。

このことから、可能であれば上図のように機首のカーボンパイプは削らない方が良いが、サーボの収まりで削らなければならない場合は、事前にパイプに詰めてあるスチレンフォームをある程度除去し、パイプ内側をクロスかカーボン短冊で補強し、さらにスチレンフォームが担当しているサーボベット部分をバルサで置き換えておいた方が良い。あと機首ポッドはかならずテープなどでしっかり胴体ポッドに固定しておくことが大事機首から落とした場合にカーボンパイプへの負担が低くなるので深刻なダメージにならなくて済む

タグ マイクロDLG マイクロSAL ELF DLG 
Commented by ふしみ at 2011-02-08 14:46 x
今週の午前中は全部空けてあります。
こちらのノーコンが解決したので、飛ばしたいしELFも見たいです。
Commented by mayoneko at 2011-02-08 14:57
ふしみさん良かったですねノーコン解決して、なにかの衝撃で外れたんですかね、結構固いコネクタなんですが。明日は天気悪そうなので、木曜日晴れの予報を狙って仕事に励んでいます。
Commented by hiroyukiF at 2018-09-21 15:42 x
ここのELF修理記事は参考になりました。とにかく墜落するたびにカーボンパイプが折れて修理のたびに重くなりました。それでもふわっと浮く飛び方は健在です。simply the bestはまだ飛ばしていると書いていましたがELFはどうですか。
Commented by mayoneko at 2018-09-22 00:58
hiroyukiFさんこんばんは、ELFは尾翼周りをがっつり壊してから引退しました。無傷に近い翼だけはミニモグラにしようかなと取ってありますが棚の肥やしになっています(笑)
Commented by hiroyukiF at 2018-09-22 15:24 x
私のELFも満身創痍です。羽根を壊してしまったムサシノホリディにELFの主翼を載せてみようかと思っています。ELFの主翼面積の方が小さいので無理ですかね。
Commented by hiroyukiF at 2018-09-23 09:48 x
ムサシノホリディにELFの主翼を載せた結果は、私の腕前では十分に飛びました。
Commented by mayoneko at 2018-09-23 21:30
hiroyukiFさん、飛ばして面白い機体ほど沢山飛ばして消えていくのは模型飛行機の性とはいえ、合体再生させて日の目を浴びさせるのも素敵ですね。
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by mayoneko | 2011-02-08 09:50 | グライダー | Comments(7)

飛ぶって、楽しいニャー


by mayoneko
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