急いで飛べ 佐渡遠征 2日目
2011年 05月 02日

BOTの飛行の様子 SFC 栗田さん撮影
佐渡遠征2日目、いつ寝たのか解らないほどの爆睡後
すっきり6時頃起きて窓の外を見ると切望の晴れ ほっ のんびり朝ご飯を食べていると
地元の天候を知り尽くしている本間さんから、
それほど晴れは持たないとの急報をうけ7時30分に出発
本来は宿の関係で8時半にチェックアウトしなければならないのですが本間さんが応援に来てくれて
「代わりに俺チェックアウトやっておくから行ってください」
とのあたたかい言葉に押され、そそくさとドンデン山頂へ向かいます。(本間さん大感謝です)

これは待望の海を眼下にしたスロープソアリングが出来るかもしれない
と先生さえ出てくれば安心と期待が高まります。

焦る気持ちをよそに車はノロノロと急坂を登りスロープ脇に到着しますが風は山側にシフトしかかっています。先程海側を飛んでいた先生も谷側にリフトの場所を変更しだしました。
これは急がねばなりません。
ワンボックスに4人の同乗者とともに満載してきたグライダー14機をとっとと荷ほどきして
スロープ山頂へ息を切らしながら登ります。

スロープ山頂に着くと完全に山側の風にシフトしていますが、風は安定していて暖かく平均風速4m/s程度のベストなコンディションです、その証拠に先生達が大群で空を舞っています。なんと心強い光景でしょう
などと見とれている暇もなく、がんがん機体を組み立てていき、
出来上がる端から皆さん飛ばし始めます。
撮影している暇なんてほとんどありません。(motoさんが撮影してくれた画像を分けてくれたので助かりました。motoさん感謝です)


とにかく一番飛ばしたい機体から飛ばしました
その名はX-Wing SIGMA1.5mの全翼機シャーレスロープグライダーです。

SFC 栗田さん撮影
重心位置確認とエレボンデファレンシャル25%の調整しか行っていない状態でやや不安でしたが、
須田さんが投げると綺麗にまっすぐ前に進んでいきますトリム修正の必要も感じません。
ベテランの須賀さん須田さんの指示通りどんどん前へだしていくと
リフトにのり高度がグ~ンとあがります。へんな癖も無くもの凄く操縦しやすく感じます。
左右のロールもあっさり入り運動性も抜群で翼だけの機体なのに
無理なくクルッと軸を通して回るので舵を入れる怖さがありません。
あと全翼機故かトンビがあとをやたら付けてきます。攻撃する気はないようで
ほんとはこちらが後ろからついていって山の風の教えを請いたいところですが、
へたに旋回させていても申し訳ないくらい、なんか付いてきてしまいます
なのでできるだけ羽ばたかせたりしないように気を使いながらコース取りしていると
トンビを何匹も従えての雪渓残る山並みを背景にしたゆったりソアリングができ
私にとって今回遠征の最高シーンとなりました。また
今回飛ばした機体の中で一番バランスよく楽しかった機体で超お気に入りの一機となりました。
着陸は経験不足故か進入のやり直し時に前にできるだけ再度出して高度を稼いでから速度を持って
再アプローチしなかったため(降ろしたい気持ちが急いて直ぐ手前でターンして進入しようとしたため)
低い高度で窪地の巻いた風に引きこまれショートし一コブ向こう側に機体が消えヒヤッとしましたが
コブの反対側にちょこんと着陸していて無傷で回収できました。やれやれ 次行って見よー

次は 緑の Blade 1.5eを飛ばしました。こちらは全翼機とスパンが同じですが
割と風に煽られやすくかなり細かく舵を入れていないと機体が安定しませんでした。
重さが500gも全翼機より重いのでその性かもしれませんが、神経質な飛行です。
ロールーレートはグライダーにしては早めでビシビシ左右共に綺麗に入ります。右、左、右、左なんて感じに遊んでいられます。
(SFC 栗田さん撮影)
だんだん慣れてきてスピードに乗せてダイブすると凄いシャープさで目の前をシュパーンてな
感じでかっとんで行きスパーンとターンして高度を戻す様が気持ちいいこと。
スパッと一刀両断する軌跡をみているような未体験飛行でまぶたに残りました。
当然モーターはまったく回さずに飛行を終え電池残量はたっぷり残して着陸スポイロンを少しだけ入れて
須賀さんの指導で、エルロンを左右に揉むというテクニックで速度を落とすことをしてみましたが、まるでもめずヘロッとかなり予定地点よりショートして着陸 これも無傷で回収で嬉しかったですが
すでに雲は曇天に転んできていて風も冷たくなり出しています。あと1ッ機残っています

同じ頃栗田さん本間さん佐藤さんも合流しましたが、のんびり挨拶をしている暇も無い感じで
すぐにBOT バードオブタイムを飛ばします。ランチ直後は気流が安定して、こりゃあ先程までの機体と比べ操縦超楽ジャーなんて軽口を叩いていましたが、前に出し切ったあたりで風が荒れ始めると、もう大変
ラダーがあんまり効きません、というか数秒遅れる感じ(あくまで感じ、打ってとにかく効き出すまでひたすら待つ感じ)で機体がいざ向きを変え出すと、おつりをたっぷり貰って巻き込むような状態に汗、
SFC 栗田さん撮影
平地で飛ばしていたときの楽さとはまったく違います。
エレベータートリムもフルにダウン方向に振り切っていますが、それでも上へ上へ揉まれながら上がるため、エレベーターステックも前に倒し放しでのラダー操作でこれはむずい、どっしりと機体が安定しません。
ふらふらポワポワとエレベーターダウン打ちながらのラダー旋回が辛くなってきたので、
いっそ浮き上がらないようにスポイラーを30度ほど立てて、
浮きを大幅に押さえるとかなりやりやすい事に気がつき少しその状態で飛ばしましたが
本日飛ばした中で風が荒れ出すと、もっとも操縦が難しい機体に感じました。
それでも何とか慣れてきて、
着陸はスポイラーだけで高度処理して本日私の機体の中では一番まともに着陸できました。
ビデオで見るとドタッって感じですが狙った着陸点から外れていないので自分的には成功です(笑)
いやあほんとスポイラーの追加工作をしておいて本当に良かったと体験できたことが大満足な結果となりました。
ふーヤレヤレ みんな無傷で帰れたニャー
と思うまもなく、雨がポツポツ
もう一回なんか飛ばそうかなという余裕も山は与えてくれません
速攻で分解して皆に手伝って貰いながら撤収であわただしく山を下りました。
(BOTが飛ぶ1枚目の画像の空とトンビが飛んでいる2枚目の画像空を見比べれば
天候の変化が解りやすいかと思います。たぶん1時間程度の時間差です。)
今回自分のことしかレポートできずまこと心苦しいですが、わずかに回したビデオをご覧下さい。
とにかく他の人の機体をのんびり観察し続ける時間的心理的余裕がまったくありませんでした。
そんな中みなさんにサポートされわがままに飛行だけに集中することができ感謝しています。
次回からは機体回収のお手伝いが出来るくらい余裕を持ちたいと感じました。
(私がニヤニヤしている最中にmotoさん茨との格闘で大変なようだったようで気づかずごめんなさい)
あとドンデン山スロープでは山頂の山荘に泊まって常に風の状態を見ながら
いつでも飛ばせる体勢で臨むことも大事だなとみんなで話し合いました。
日の出とともにであれば眼下に両津湾を見下ろしながら絶景の海側を飛ばすことは
先生の飛ぶ経路から見ても確実に出来そうで、次回遠征の目標となりました。
明日は3日目のレーポートを上げます。
Team Quadoraの綺麗な写真のレポートはこちら
SFC 佐渡フライヤークラブ の第4回ドンデン山スロープソアリング 2日目ブログ

楽しい3日間でした。次の課題(ドンデン山の海側の飛行・海岸絶壁での飛行など)も見つかり佐渡でやりたいことが増えてしまいました。
また、一緒にいきましょう。車の提供・運転ありがとうございました。
