わたしの密かな楽しみとして、古い真空管ラジオのレストアがあります。修理の際必ず交換する部品がパラフィンで包まれた、コンデンサです、まずほとんど交換せねばなりません。なぜこんなにコンデンサばかりがだめになるのか、以前電気屋を営んでいる友達の親父さんに尋ねたことがありました。親父さんが言うには、日本の湿度はとても高く、それが原因で、昭和初期の海外から輸入したラジオは必ずコンデンサがだめになると言っておられました。どういう化学反応でそうなるかはいまだ判らずじまいですが、とにかく日本の湿気はすごいんだ、という言う印象を持ちました。つぎに日本の湿気を感じたのはうちの冷蔵庫からです、すでに購入後10年たっている冷蔵庫ですが、エコが趣味のかみさんが、絶対フロンは嫌といって、当時ノンフロンだった唯一の海外メーカーの冷蔵庫をわざわざ買ったのでした。問題はその後で、この冷蔵庫頑丈なのは良いのですが、冷凍庫の霜が極端に発達し、1年に一回は初夏に冷凍庫が停止します。そのとき私がやるのは、冷凍庫の中身をすべてクーラーボックスに移し、冷凍庫内のパネルをばらして、冷却機のフィンがすべて氷に閉ざされているものを溶かしきる作業を行います、1年に必ず1回はやらなければなりません。日本製の冷蔵庫を買っていればこんなことは起こらないと思いますが、ヨーロッパの気候でのテストではまるで問題がないのでしょう。電気製品ではないのですが、農作物にしても、ヨーロッパなどは農薬を使用しなくても、湿気が少ないので害虫が発生しにくいということを聞いたことがあります。いろいろ違いがあって世の中、面白いニャー