Gee Bee R2 AS3X 初飛行インプレ
2012年 02月 20日
これは辛抱タマランといつもの広場へ風がないこと祈りながら向かいました。

広場に着くと、ビュービュー 「おねいさんの嘘つき」
まあゆっくりGee Beeの説明書通りにエキスポとかデュアルレート何ぞを、たまには真面目にプロポにセットしたり、マイクロサルを上げたりして、風が止むのを待ちました。
さーーさあーー風が止んじゃいました。
緊張の初飛行をしないわけにいきません。こちらの緊張をよそに初飛行とは知らないギャラリーが
無邪気に横から話かけてきたりしますが受け答えもそぞろに、枯れた芝生に足を取られないように慎重に離陸を開始。カウリングの径より2㎝ほど大きいだけのプロペラであっさり離陸していきます。
初飛行前は同メーカーのSukhoi SU-26を操縦するときみたく、低速時のコロッにやられないように
エルロン操作に集中して気を使うつもりでしたが、スロットルを上げて軽くエレベーターを引くだけで安定してレールの上を走っていくように上がっていきます。(ズバリエルロン操作要りません)
最初の左ターン エルロンを少し入れると想像できうる挙動に指と目が身構えていますが
ただエルロンを欲しい機体姿勢に打って、エレベーター引くだけで綺麗に曲がっていきます。
普段気難しいそうな機体の初飛行時は神経を尖らせてラグ無く反射で操作しようとしたり、ある程度機体がこうなるだろうと予測操作の部分が混じった状態で緊張して飛ばしますが、今回はただ飛ばしたい軌道を描くことだけに気を使うだけで思い通りに飛んでくれています。
飛ばしている最中に急に風が強くなってきて、緊張度が増しますが流されないように修正舵を打つ必要もなく飛行軌道を保っています。「ほー」
調子に乗ってループを2回ほどしてみます、2度目は横風を受けている状態でしてみましたが、綺麗に面が出たループをします。ではとガバッとエルロンをフルに切って1ロール入れると思ったよりはロールレートがゆっくりで軸の通ったロールをしました。それもラダーもエレベーターも打たずにです(加速してエルロンふるに打つだけー)。1/4、1/2,3/4進むにつれ自動的に修正舵が入っているのがよく解ります。3軸ジャイロの味付けは相当な物だと感心しました。
しばらくブンブン飛ばしたところで、電池の余裕がたっぷりある内に着陸を試みます。
ローパスを一回も練習していないのに、思った通りに進入してきます。
ただスロットルを絞って降りているのですが適切なグライドラインを描いており、
風があるにもかかわらず、ふらつくことなくスーッと一直線に降りてきます、まさにPRビデオ通りな感じです。
今回スロットルを絞っただけでの着陸を試しましたが自動的にエレベーターを使ってグライドの速度を保ってくれているので、失速前にエレベーターダウンで速度を足したり、遅くなってきて風に煽られてコロッとなる前の挙動を読み取ろうとかが必要がありません。というか、スロットルを下げて降りればOKという感じです
(多少進入路と風向きがずれていても、やれサイドスリップだなんだかんだというのを全く意識しなくて済みます)。初飛行初着陸なので超緊張しましたが、実際緊張が必要がなかったようです。

今日は2度飛行させました、2度目は飛行中に相当強い風になってしまい、焦りましたがとにかく目的飛行経路さえ的確に意識して操縦していれば、細かい挙動に煩らわせられることなく機体は安定して飛んでいます。
ある意味FMSのシミュレータ飛行にかなり近いです。落ち着いて飛ばしていれば大丈夫
あとは機体が何とかしてくれる。
感想のまとめとしては、素晴らしい3軸ジャイロシステムの恩恵で難し度トップクラスの機体ですら操縦はとても楽で大変素晴らしい、思い通りの飛行軌道を操縦技術が未熟でも飛ばせ、突風や思いもよらない気流の影響での墜落や着陸時の失速事故などが激減するのは間違いない。
青空に好きな機体を思い通りに飛ばしたいを素直に叶えてくれる夢のようなシステム。
ただひとつ要望を加えるのなら、3軸ジャイロシステムのサポートをオンオフしたい
空きチャンネル例えばトレーナスイッチとかに割り当てたりして、3軸制御ONOFFをユーザーに選択させて欲しいです。
(実はあったりして、調べてないけど)

何故自動安定装置をOFFしたいかですが
私の場合、自分で機体を操って、憧れや好みで選んだ好きな機体の本性(模型としてね)を知りたいってのが
飛ばす目的だったり、作ったりする目的だったりするので自動操縦OFFでどんなにジャジャ馬なのか?
体験して味わってみたいというという欲張りな要求があるからです。(でも落ちるのはいや)
あと飛行機を飛ばしていると、風との対話みたいな部分もあって、あー機体が流されるナー
あの高さになると強い風吹いているんだナーとか、あの丘の段差の上空は気流荒れてるナーとか解るのも
楽しみだったりするんで。今日横風の中、何も操作しなくても、揺れもせず、まっすぐ飛び続ける機体を見て、ちょっとした違和感を覚えたのがそのあたりでは無いかと思います。
でも大事な機体を落とすのはいやなので 安定システム搭載バンザイ でも切りたいときもある と
まあほんと贅沢で欲張りな話です。
虎の子のスケール機体や速度の速い機体を飛ばすには欠かせないシステムだと思います。
あとこのシステムがあるが故に出来る、思いよらない新しい飛ばし方も出てくるかも知れない
最後に
私はローリングサークルとか高度なアクロは出来ない人なので、出来る人がやったら、この3軸ジャイロサポートの味付けをどう感じるか知りたいところです。
Gee Bee R2 AS3X 初飛行 インプレッション 感想 以上
追記
そうそう3軸ジャイロでの飛行はギャラリーには大受けでした、実機らしくどっしりと飛ぶので飛行に見応えがあるようです。
小型機スケールなどで風に煽られて機体がフラフラしたりすると、あー模型だなあって感じがするのですが
そういった挙動が出ないのが良いようです。ショーフライトには最適です。
このシステムをスケールライクな速度で飛べる大型スケール機に搭載したら実機と見間違うかも
追記
3度目の飛行を撮影して貰いました、風切り音からも解るように、風びゅ^びゅー^です
わたしも3軸ジャイロなしで操縦したいほうです。実機にはAS3Xなど存在しなかったのですから。どんな機体でも空気との関係を感じられるのはやはりうれしいです。
実機パイロットはホントは3軸ジャイロがすごく欲しかったりして。

紹介しておいて買わないパターンが続いている栗田です。でも、このGee Beeは気になっていました。開発したメーカーとしては、じゃじゃ馬の機体にAS3Xを搭載したことで、自分たちの技術力を誇示できるわけですが・・・。ゴールデンエイジのレーサー機は、やはり危険な性能を命をかけてコントロールしたスピリットが尊いわけで、みなさんが意見されていたようにOFFの設定があればと思います。一線を超えた性能は、歴史を歪めるかも!!

でも、飛ばない飛行機をなんとか飛ばすのが楽しみで長年やってきているので、誰でも簡単に飛ばせる事で飽きるのも早いかもですね。
今回のGeeBeeの記事を読みまして、たまらず書き込みいたしました。
とっとこは、異常なくらいGeeBeeに惚れ込んでまして、数種類の機体を持っていますが、いつも初飛行で墜落させてしまう為、GeeBeeだけはいまだに飛ばしていませんが、この機体にも興味津々だったので、
とても参考になるインプレでした。情報をありがとうございました。
も興味津々だったので、参考にさせて貰います。
パターン競技などでは機体を如何にパターンに沿って操縦しやすいように素直な挙動にするかを機体設計などで工夫してきたと思うのですが、これに自動安定装置が付いたら、さらに素直になって表現したいパターンの軌跡のみに神経を集中するだけで良くなり新しい演技もうまれてくるかもしれませんね。ただ機体ごとにジャイロの味付けは微妙に違ってくると思うのでバランスパラメータをプログラミング可能なサポートが出てくると、新たな世界が生まれてくると思います。
このシステムのおかげでのラジコン人口の間口が広がって、良い方向に向かえば素晴らしいです。

惑星探査機の自立航法にも使えそうな技術ですね。
ワクワクしてしまいました。
今度広場で飛ばすときはぜひ見学に伺わせていただきますね。
SIW403の主翼何枚か出来ていますので今度お渡ししますね。



SIW403で盛り上がっているので、ワタシも作ってみました!
翼の前縁から中央までのふくらみのある部分は削りだし、そこから後縁までは1mmのソフトバルサという工法にし、固定の穴はあけて瞬間で固めました。
大雪の中、主翼がぬれてしまったのもあるんですが、30回目くらいで固定穴から主翼が裂けてしまいました。
今2枚目の主翼を作ったんですが、今度はサラネジはあきらめて主翼側にワッシャーを接着して、固定によるネジの力が分散するようにしてみました。
今度はしっかり持つか興味津々であります。
White Birdサイコウにいいですね~。すばらしいっす。
プランを公開してくださるようでしたらマネマネしてみたいです。