45ミリ径のプロペラを各種製作し、比較してみました。加工データはすべて同じもので、バルサは直接バルサブロックからNC加工し、裏側は手で仕上げました。スチレンペーパーとカーボンは同じデータでケミカルウッドを切削し上にかぶせる形で整形しました。安定化電源から3.5vを供給し測定にはEmeterを使用。結果は推力はほぼ同じの2.0g前後、でたまに2.1gが出たり,出なったりで、電流も同じく170mA位時々150mAと並びました。回転数は19800回転から20100回転ぐらいの間です。重さはカーボン製が0.10gスチレンペーパー製が0.05gバルサ製が0.06gでした。スチレンペーパーでできたプロペラはへなへなですが、十分推力は出ているので強度的には問題ないようです。それに比べてカーボン製は丈夫過ぎるようです、カーボンクロスは厚さ0.15mmの平織り
タイプの物を使いました。手間で言うと、最も時間的に短く製作できるのが、スチレンプロップで大体15分くらい、しかも安上がりです。ついでバルサ1時間になりこれもそこそこ安くできる、もっとも時間と手間がかかるのがカーボン8時間(強制加熱硬化で)自然硬化だと今時期の気温28度くらいだと24時間になります。でもカーボンシートの織り目が見えるカッコ良さも捨てがたいものがあります。今回始めて製作したカーボンプロップは、脱泡と型密着用に使ったビニール袋の厚みが厚く腰があったので、整形物のプロップ表面に気泡が入ったり、厚みが均一でなかったり離型材の塗布不足による食いつきなど、悪い要素が重なり、満足いく出来でありませんでした。もう少し軽くできるかもしれないので厚さ0.1ミリの平織りのものでも製作してみたいと思います。