電動プテラ 組み立て ざっくり指南書
2013年 06月 29日
この素材に関しての質問や経験から生まれたアドバイスは出来る限りにここにお願いします。
(メールでもアドバイスおよび質問受け付けていますが、組み立てに役に立つ情報「と判断した時はパーソナルな部分を除いてこちらに転載させていただきたく、そのあたりよろしくお願いしたいです。)
なぜ、ざっくりかというと手作り羽ばたき飛行機は同じ部品で組んでも個性が強く、一機一機性格がかなり異なるため、ここに載せてあるのはわりと平均的な数字だと思って、各機体ごとに調整してくださいとしか言えません。別に凄く難しいわけではありませんキットを組み立てれば簡単に飛びますが。
試作時の記事も参考にしてください。(翼長は50センチから60センチ程度が6ミリモーター仕様には向いています。

羽の平面形と胴体パーツ配置図
カーボンロッドとフィルムは両面テープを使って接着してください。
基本カーボンロッドに綺麗に巻きつけるように貼ってください、ビラビラしていると効率が下がることもあります。ゆっくり羽ばたきラダー仕様のふしみ製作所さんのセッティング昨例ははこちら
組み立て前にゴム動力プテラノドンのハウツービデオに一度目を通して、特に各可動部の擦り合わせの参考にしてください。羽ばたき機は伝達ロスが大敵です。
3Dプリントパーツはプリント工程上、穴が粉で塞がっているので、クリーニング作業が欠かせません

その作業の際あると便利なドリル刃のサイズは 0.7ミリ 1ミリ 1.1ミリ 1.5ミリ 1.8ミリです。
特に1ミリの穴はきつめであとあと調整の余地を残したい人向け
1.1は本来1ミリ穴関連の作業性重視で組みたて後に接着剤で止めることが前提になります。
どちらを選ぶかはそれぞれ一長一短があるので楽しみながら、よく考えて、お好みで加工してください。
それ以外はごく細リーマか3ミリ径のテーパー丸ダイヤモンドやすりがあると擦り合わせ微調整が大変便利です。
クランクの曲げ手順はゴム動力版ハウツービデオとほぼ同じです参考にしてください。

クランクの作り方はざっくりこんな感じです。

crank.stl (click to view in 3D)
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クランクとギヤの接続パーツはうまいことやってください。組み立て後手で軽く回してギヤが斜めに回っていないかは必ず確認してください。

ギヤを組んで、飛行テストした際に、万が一どうしても最終ギヤと2段目のギヤがすべるときは
最終ギヤとクランク軸の偏芯や各部のスムーズさを疑ってみてください。
どうにも滑るなときは2段ギヤのギヤシャフトを0.73ミリのピンから0.8ミリに変更してみるのも一つの手です。
その際セカンドギヤの穴を0.78から0.81程度に広げる必要が出てきます。

とにかくギヤが滑ったと思ったら即時回転を停止して原因を取り除いて、再稼動してください
滑っていても、とりあえず回している間にギヤはどんどん磨耗して症状が悪化します。

肩関節についているお団子のようなパーツはストッパーです、1ミリ刃で軽くクリーニングした状態で
1ミリのシャフトなどの抜け止めに使えます。1.5ミリの穴にした場合は1.5ミリの止め具になります。

テフロンワッシャーは自分で素材チューブをスライスしてワッシャーを作り、適材適所に使用してください。

事前に慣らし運転しておくと、後々のトラブル問題切り分けがしやすくなます。上図の状態で3.5vを印加した際に100mA以下に収まっていれば合格です、電流値が高い場合は、各部の摩擦を取り除いてください。
これが面倒な作業だと思う人は飛ばしつつ関節慣らしもありありです。気分次第

肩関節は図のような方向からはめ込んでください。
3Dプリントパーツを多用したRC羽ばたき飛行機 プテラの動画
電動プテラ
ふしみさんはこのプロトタイプとゴム動力バージョンに3Dプリントされたギヤでも飛行を成功させています。
ふしみさんによる作例詳細はこちら
ラダー板は1.5ミリEPPにグラステープを貼り付けて補強したものを使っているようです。
羽根を張る台は画像のようにお使いください。5ミリの両面テープを使います。

羽を簡単に着脱できる羽マウントパーツと羽肩パーツのセット


このパーツにより、羽根が着脱できるようになるため、運搬時に機体を畳んで運ぶことが出来ます。
また、羽根パーツのみの販売も行っていますので
様々な羽根素材やサイズを実験したいときなど、どんどん試せるようなります。
(空とぶ羽ばたきメカですので定期的な点検修理が必要です)
(これは普通の飛行機でも同じことで、各部の疲労を補う点検修理がいかなる飛行体でも必ず必要になります)。以下に私自身の経験やお買い上げいただいたお客様からの報告を元に
点検修理の方法を追記しています。
問題と対策
ギヤボックス捩れ問題が起こった場合と対策方法。
追加マニュアル 20130913

第2ロットより尾翼補強パーツとしてカーボンロッド2本を追加してあります。
カーボンロッドを瞬間接着剤で尾翼骨裏側の段差に張り込んでください。

カーボンロッドを張り込むことにより、尾翼が下の画像のように広がりますが、問題ありません。

第1次ロッドをお買い上げの方で,直進調整が出来ていて前重心気味にもかかわらず、旋回後、旋回から抜け出しにくい症状が出だした場合は、手持ちのカーボンロッドで写真のように尾翼を補強してみてください。
追加マニュアル 20131013
胴体フレームの補強について
機体の連続飛行時間が長くなる、あるいは度重なる墜落の衝撃で胴体の剛性が落ちる場合があります。
前は良く飛んでいたのに手で持った状態では十分羽ばたいているように見えるのに、
電池も元気がいいはずなのに、なぜか上昇飛行していかないというときは、胴体フレームの剛性低下を疑ってみてください。

画像のようなトラス構造を作り剛性をアップすることで飛行性能が戻すことができるかもしれません。
6ミリモーターを使用している電動プテラの場合、ギヤボックスフレームの下にある手持ち部分後ろに
1mmの穴を開けカーボンロッドを固定し、その端を受信機台に瞬間接着剤で固定する形になります。
連続飛行時間が2時間を越えているようでしたたら、ついでにモーターも交換したほうがいいかもしれません)
あと補強工作ついでに旋回時の巻き込みに悩まされている方は主翼スパンを片側25センチから28センチ~30センチ程度に伸ばしてみるのもお勧めです巻き込み癖が解消される場合があります。