実は羽ばたき飛行機は直進が苦手です。(翼長1m以内くらいからね)
2013年 08月 15日
完成後ゴムを巻き、コブがつながってから、約10回~20回ほど巻いてから飛行させ調整を進めます。
よほど強く曲がって落ちない限り、最初にする調整は水平尾翼の調整です。

機体を飛行させた際に宙返りする、あるいは強く波打つような飛行をする場合
水平尾翼の跳ね上げ角度を微調整してください。
もっとも良い状態はゴムを沢山巻いた状態で(コブが繋がってから40~50回)飛行させたさいに
波打つことなく綺麗に上昇していくのが良い状態です。
ほんの僅かな水平尾翼の角度の違いで、飛行が大きく変わりますので良い状態で飛ぶように
飛行ごとに水平尾翼の角度を目視で確認する癖をつけてください。

もしあなたの作った羽ばたき飛行機が良く直進しているのだとしたら、それはとてもラッキーなことです。
そのような機体を左右旋回させたくなったときは、決して主翼や尾翼などをずらさずにシールやマスキングテープを曲げたい方向側の翼に貼ると、シールを貼られたことにより張られた翼の推力が落ちるために、張られた側に羽ばたき飛行機が旋回することが可能になります。
まあ出来上がりのまま、そうそう最初から直進はしないため以下に述べる調整方法をとります。
(直進しなかれば駄目駄目ということではなく、曲がりすぎて困っちゃうときとかの場合です)

羽ばたき飛行機の進行方向は基本的に左右の翼の推力差からくる曲がり癖の影響を強く受ける場合が多く
、羽根が左右ほぼ同じように作られていたとして図のような調整方法が有効となります。
上図以外の曲がり癖を取る方法として、羽根の翼端をマスキングテープで少しつまむという方法があります。

つままれた側の羽根は大抵は推力が少し落ちるので、つままれた側に機体は曲がろうとします。
つまむ量の僅かな変化で曲がる度合いを調整することができます。
ゴム動力の場合、ゴムが巻き戻るにつれてゴムのトルクがどんどん変化していくため羽ばたき時の推力差の変化も大きく変化し旋回に影響します、またゴムの巻き方向でも旋回方向が変わってくる場合があります。具体例の一部として、こちらのビデオが参考になるかと思います。
(現在Habatakitは廃番です、プテラバーが後継機です)
このビデオでは垂直尾翼を調整していますが、プテラバーなどは垂直尾翼が無いため、主翼中央後ろをずらして調整します、この調整方法は凄く効く場合もありますが、翼の左右不均等な仕上がりを打ち消すまではいたらないこともあります。またあらゆる飛行条件で直進を保つ調整は大変にシビアで僅かなことで左右への曲がりが誘発されやすくなりますが、そのあたりは体験していくと理解がすすむかと思います。
とにかく羽ばたき飛行機は直進が大の苦手です。フリーフライトの場合あまりそれは問題になりませんが、ラジコンなどで操縦する場合、曲がり癖が強いと、ラダーやスラスターなどの力では曲がり癖を抑えきれないことがよくあります。なぜ曲がるかは、左右の翼の仕上がり不均等、差動クランクの精度、クランクの回転方向、羽ばたき周波数、飛行速度、あらゆる方向の重心位置、尾翼、風など複雑多岐に絡んでおり、一機一機同じ部品で組み立てても個性が強く出るため機体ごとに調整方法が違ってくる場合があります。
基本的に曲がり癖の原因として一番多いのが左右の翼の推力差が曲がりの原因いうことを良く肝に銘じておくと調整するポイントが見えてくるかと思います。
以上つらつらと書きましたが、別にどちらかに曲がって飛んでいても気にならない場合は、
調整する必要は全然ありません。
どう飛ばそうが自由
「これでいいのだ」 です。
PS
私はこんな方法で簡単に調整しているよとかあれば、ご指導コメントいただけると大変助かります。
