電動プテラ改 組み立てマニュアル
2014年 02月 13日
先行で3Dプリントパーツのみ販売を行っていますが予想外の好反響で大変嬉しいです。
(おかげさまでDMMプリントショップで2月13日おすすめ品にランキングインしました)ありがとうございます
これが組み立てマニュアル(作り方)になります。組み立て時に解らないことがあればコメントいただけると皆にとって助かります。 操縦TIPSはこちら 調整TIPsはこちらへどうぞ
3Dプリントパーツのみバージョンを購入した方はまずはこちらの部材が必要になります。
完成までに必要な工具、接着材類
耐衝撃瞬間接着剤(以降瞬間と略) ボンドGPクリヤー 両面テープ(フィルムタイプ) マスキングテープ
0.8mm、1mm、1.1mm、1.5ミリ ドリル刃 ラジオペンチ、カッター、プラスドライバー(極小)、カッティングマット
半田ごて 半田 定規
3Dプリントパーツを使用する際の共通作業として、小さな穴のクリーニング作業は必須です。
ギヤピン縦穴は0.8ミリのドリルでさらいます。
1mmのカーボンがつくところは1mmまたは1.1ミリのドリル刃でクリーニングします。
1.5ミリのカーボンパイプがつくところは、1.5ミリのドリル刃でクリーニングします。
基本スルスル動かしたいところは、使用する材料の径のプラス0.1~0.2ミリのドリル刃を使用し
程よい固さにはめ込みたいときは材料の径と同じ太さのドリル刃でクリーニングするとお考えください。
タッピングビスをはめ込む場所はクリーニングしないでください。
(パーツフルセットをお買い上げの方の3Dプリントパーツは基本クリーニング済みです)
まず一番の心臓部ギヤボックスを仮組みし、その後バラシます。仮組みのまま胴体フレームの組み立てに入っても構いませんが、一度ばらしておいたほうが胴体フレームの組み立てを行うとき、ギヤボックスへの瞬間流れ込み事故を防げます。
36枚と48枚のギヤに使用するギヤピンの太さは0.73ミリが基準ですが0.76ミリでもかまいません。
60枚ギヤは穴を0.78から1mmに広げてください。可能であれば、極細リーマを使ってギヤの穴を広げると精度が保てます。極細のドリル刃セットをお持ちの方は最初穴径0.78を0.8ミリ続いて0.9ミリ0.95ミリと徐々に穴をひろげていき最後に1mmの穴を開けることでも対処できます。一発勝負で最初から1mmのドリル刃でギヤの穴を0.78ミリから広げることは避けてください。
(ゴムプテラのクランク説明図を流用していますが、構造は同じです)
差動クランクシャフトを支えるベアリング代わりの真鍮パイプ(長さ6ミリ)を忘れずに仕込んでください。
クランクシャフトの前後位置はテフロンパイプなどを使ったワッシャーで微調整してください。
電動プテラ改は差動クランクを交換しやすくしてありますので、いろいろなパラメーターを試してみるのも面白いです。
差動クランクシャフトの構造がわかりにくい人はこちらのリンクをご覧ください(3D画像でグリグリしながら曲げ具合を観察することができます)
ギヤボックス組み立て後、クランクを回してスムーズにギヤ全体が回転しないときは、各部のクリアランスや
噛みあわせを点検してください。クランクの回転方向は機体前から見て反時計回りです。
翼の肩リンクの組み立て画像です、肩関節の穴はそのままでピンをはめ込めるようになっていますので
ピンを圧入してください、もし3Dプリント時の誤差でゆるい場合などは、瞬間で指定の場所を固めてください。
可動部には決して瞬間が流れ込まないように注意して作業してください。
胴体フレームは、1.5ミリカーボンパイプをギヤボックス部から25ミリ突き出した状態で瞬間で固定してください。各パーツとカーボンロッドは画像を参考に配置してください、その際ロッドやパイプが直線を保った状態で保持されるように位置関係を十分に調整してから接着してください。
リンケージはスムーズに動くように組み立ててください、ラダー側のリンケージロッド保持パーツの穴は小さめにしてあるので、使うロッドの径にあわせて、穴を広げてください。
はめ込みタイプの3Dプリントパーツ類は無理なく慎重にはめ込んでください。(ラダー部、エレベータ基部)
発泡スチロール(EPP可)板などで作る、頭と尾翼の型紙です。
頭はEPPで作ると壊れにくいです。
水平尾翼は1mmカーボンロッドに透明なテープで固定します。
ラダーはEPPの中心にカッターを入れ3Dプリントパーツを差し込んで接着してください。
画像では飛び出ていますが、実際はリンク部を除いて全て埋め込みます。
頭の作り方は頭頂部あパーツの側面にいパーツとうパーツを貼り、その後いパーツとうパーツの頭下部を張り合わせます。首パーツを組み立て頭パーツへ接着します、その際必ず頭パーツと首パーツを仮組みし位置関係を十分に把握してから、接着作業を行ってください。
接着方法はまず接着面に接着剤を塗る、お互いを張り合わせる、はがす、接着剤が乾燥したら張り合わせるといった方法をとります。
電動プテラ改の平たい首は先尾翼として飛行安定に重要な意味を持ちます。
頭と首が一体となったヘッドパーツは胴体先端の1.5ミリパイプの先にはめ込みますが、この部分は接着しないでください。基本はめ込みだけで保持します。
はめ込みがゆるいときはGPクリアを塗ってはめ込みを固くしてください
(はめ込みを固くするために瞬間接着剤は使わないほうがいいです)
ここまで来たところでギヤボックスを組み立てなおし、ラジコンメカを組み込みます。
ラジコンメカについて
この電動プテラ改に必要な受信機のスペックは
1Aまでのモーターの出力を制御できること(外付けのESCでも構わない)
ESCはモーターのスピードコントローラの略です(アンプと呼ぶこともあります)
エレベーター、ラダーのサーボを動かせること。
が必要でESCを含んだ状態で3g以内の受信機を目安に選択してください。
お奨めはRx34d(ESC内臓)になります。(使用できる送信機はJRインドアプレーンモジュールあるいは
MSR送信機「MLP4DSM」などが使用できます。
ESC機能を持たない軽量受信機(FrSky 2.4G モジュール+マイクロ(VD5M) セット)などと組み合わせて使えるシングルセル(電池1個)で使用できる軽量なESCは国内ショップ
HOBBYKING(香港)Hobbyking 3A Single Cell ESC - Brushed Micro Motors
などがありますので各自の環境に合わせて、ご使用ください。
この機体に使用できる受信機に関する説明が、よく解らない方はコメントで質問してください。
その際、お持ちの送信機や受信機または購入予定のラジコンシステムを伝えてもらえるとアドバイスがしやすいです。
ラジコンの空物まったく初めてのかたはこちらの送信機セット購入をお奨めします。この入門機に付属の送信機はお奨め受信機RX34dをコントロールすることができますし、今後小さい飛行体を飛ばしたい方には必須の送信機ですので空物の操縦入門にぴったりな機体ともども大変お奨めのシステムです。
主翼のフィルムは0.015ミリ厚のポリエチレンフィルム(ダストバッグなどを利用)してください。
羽根フィルムの貼り方などはこちらのビデオを参考にしてください。
翼の1.5ミリカーボンパイプは肩リンクパーツの根元までしっかり差し込んでください
(差し込む前に肩リンクパーツの穴を1.5ミリドリルでさらっておくとスムーズにはめ込めます。)
羽根も取り外しが簡単にできる構造になっていますのでデザインなどをいろいろ試してみると
面白いと思います。
完成後の飛行調整はこちらの記事を参考にしてください。
飛行時の直進調整は曲がり癖がわずかであればラダートリムで取り除くことができますが、基本上記リンクを参考に主翼を調整して直進を出しておくことが大事です。
電動プテラ改は完成すると総重量24g翼長60センチ全長49センチ程度の大きさになります。
基本的な重心位置は電池を搭載した状態で画像の矢印の○位置で機体をさかさまにブル下げて
水平になったところです、重心位置は翼の状態、飛行させる環境で変化しますので
電池を移動して重心位置を変更してください。以下の画像を参考にして電池を移動してください。
水平尾翼の跳ね上げ角度(エレベーターニュートラル)は通常で20~30度くらいをお奨めします。
羽根のわずかな仕上がりの誤差でベストな重心位置は変化しますので、出来上がった各自の機体にあわせて
重心位置を調整してください。
胴体フレームにぶる下がるタイプの電池ホルダーのはめ込みCリング部がゆるいときは(印刷時のブレでゆるかったり固かったりします)cリングの内側にGPクリヤーなどを塗布してはめ込みをきつくしてください。
電動プテラ改に使えるリチウムポリマー電池は70mA~180mA程度です。
お奨めは130~160mAの電池を推奨します。
羽ばたき飛行機に使用されるモーターは起動時に電流をかなり使います。
古いリチウムポリマー電池や性能が落ちたもの、極寒な環境では、モーターが回らないことがあります。
できるだけ鮮度の良いリチウムポリマー電池をお使いください。
基本160mAの新しいリチウムポリマー電池を満充電してあれば、10分の連続飛行が可能です。
羽ばたき飛行機は未知の部分が沢山ありますのでフライト後の感想や工夫コメントお待ちしております。
それでは良い羽ばたきフライトを