水につけてから30秒以内に離水してください。
2014年 09月 11日
このひと夏ちょこちょこと船底の形状及びサイドフロートやスラスト関係などを
地味に小改修しながら試していたところ、
(試作初期の船底が平で船首に向かってカーブを描いているパターン これでも離水は一応できるビデオ5分ぐらいのところ参照)
船底デザインに関してはこの機体デザインで、この重さ翼面荷重の水上機の場合は平の船底よりV字カットされた船底の方が良いように感じ始めています。加工数は増えますが直進性と加速性がかなり良くなり、狭い公園の池でもサクッと離水できるようになってきています。
ただし水につけてから30秒以内という条件が付きます。
ちなみにこの機体の乾燥重量は電池込みで15.3gほどありますが、進水して30秒ほど経ってからだと
機体重量は16.6gさらに翼まで水に濡れる状態になると17.6gになります。
水につかったままだと撥水スプレーの効果が持続している時間が意外に短い
そこで重量を計りながらテストを続けたところ乾燥時の重量と推力の比は0.91 水がつくと0.84
翼まで水が付着すると0.79付近に大体落ち着き
この機体デザインでこのパワーユニットの場合、楽に離水できるのは推力比0.9あたりだと見当が付きました。
0.8付近になると離水不可能で僅かな差ですが大きく影響します。
この推力比0.9で推進したときの水上での最高速度が、どうやら造波抵抗増減のラストハンプを超える境目らしい(と思う)
あとは安定した離水をするために機体の軽量化、パワーユニットの強化、撥水効果を高めると
五里霧中であった離水対策の対象が明確になってきました。
ちなみにこの機体ただ飛ばすだけならスロットルは半分以下で楽勝で飛んでいられます。
ずばり水の抵抗との戦いがすべて、合言葉は「ラストハンプ」を超えろでやんす
どれを次の改修項目にしようか、それとも新造しようかニャ
カンペハピオのシリコンアクリル塗料ではダメでしょか?
先日、機内誌を見てたらカナディアンカヌーは水の剥離を良くするのにノミの跡を残すそうです。表面の凸凹が泡となってスピードが乗るそうです。
小さい飛行艇では違うかもしれませんケド…。
いつもカンペハピオの水性アクリルシリコンを塗装に使ってますが、結構強固な膜ができて防水も良さそうです。
クリアもあります。