両引きリンケージのコツ
2015年 07月 20日
釣り糸のPEラインを使った両引きリンケージは軽量かつ取り回しが楽で舵の遊びが出ず最初の工作さえ万全なら2~3年メンテナンスも殆どいらない大変便利なものですが、糸をピンと張る要領がつかめないとフニャフニャで超使えね~てな感じのリンケージ成り下がります。
糸をピンと張るコツは非常に単純なことで、サーボのホーンの片方に糸を固定したのち、ラダーやエレベーターのリンケージに画像のように糸を通し再びサーボ側に持っていきます糸を決して分割してはイケマセン。
行って来い が 味噌です
PEラインは結び目に瞬間接着剤を必ず染み込ませてください、適当な結びだと簡単にほどけます。
本来釣り用のまともなPEラインの結び方もあるのですが、普通のキツイ豆結び2回に瞬間垂らすのがこの場合は一番楽に固定できます。
そして戻ってきた糸をホーンの片側の穴に通し2/3ほど締めたホーン取り付けネジに時計回りに2回ほと巻きつけます。
このときに糸全体をほぼピ~ンと張る感じで巻きつけることが肝要です。
ここでメロデイを奏でられるほど糸を張り詰めてはイケマセン。ややピンくらいです
(このへんは慣れればすぐわかる)
あとはネジを締めると、それに連れて糸が締まります。
このあとサーボに受信機をつなぎ動作テストをしますが、ニュートラル時にサーボが発振している場合は糸のテンションが高すぎるので、発振しないように糸の張りをネジを緩め調整します。わずかにネジを緩めることでも発振が解決できることもあります。
あとはラダーやエレベーターをフラットになるように調整し、動作試験後に一番上の画像のサーボホーンの穴の片側に楊枝の先などを詰め瞬間接着剤で止めれば完成です。画像ではサーボホーンを使っていますがカーボン板や航空ベニヤのホーンでも同じやり方で出来ます。
(この画像は3年前に製作したマイクロSALのもので、この頃は糸をラダーホーン側に固定していて、サーボ側で行って来いでした、サーボ側のホーン固定のネジに糸の折り返し部分を巻きつけて、ネジ締め込みによる糸の巻き込みでテンション掛けています、この画像では主に糸の曲げ部分にピアノ線が貼られていることに注目してください)
リンケージの糸の取り回しは曲がるところにステンレス線を滑車代わりにして糸の接触部の滑りを良くしたり、重量に余裕がある場合は、小径パイプやプーリーを組み合わせて滑車のようにしても良いのですが、私の場合は曲がる箇所の糸受けはカーボンロッドやステンレス線のみでしのいでいます。
細いパイプの中に2系統の糸を通すときは細いピアノ線を2本使ってエレベーターとラダーの2系統に分離して糸を通すと絡まずに済みます。キツキツのパイプでなければ系統の違う糸同士の接触による摩擦の心配はいりません。PEラインてほんとよく滑りますから。心配ならPEライン用の潤滑スプレーを吹くのもありです。
運用中に緩んで来たなと思った時のテンション調整はサーボのネジを緩めて糸を少し張りなおしネジを締めれば解決です。
マイクロ猿ならこのやり方でも良好なリンケージの状態を3年以上保てているので問題なさそうです。
(テンション調整は初期の段階で一回行っただけ。あとはメンテいらず)
ちなみに私は1.5号のPEラインを使用しています。
サーボのところで行って来いにしてましたが、動翼側で行って来いだとラインの片方でテンション調整できるのですね〜。
例えばラダーホーンを両側通すのは翼に穴を開けて通すのでしょか?
ラダーホーンの穴にも爪楊枝と瞬間接着剤でライン固定ですか?
すみまけん、暑さで頭が回らないので想像できておりません。