PIC10F200受信機 組み立て順序 所長流

とても小さくてとても軽い素晴らしい赤外線受信機ですが、チップ部品のため半田付けが難しいのではと思われている方も、多いようです。私も最初そう思っていましたが、慣れてくると、ある意味楽です、それは半田付けが意外に楽だからです、チップを爪先や竹串などで押さえ位置さえ決めれば、0.3mmmの半田を1ミリほどにたくさん切っておき(少し前までは0.8mmの糸半田をかなり細かく切り刻んで使っていた)、カッターの刃先などで挿しつまみ半田付けしたい場所に糸半田を寄せておいて、ほんの少し半田ごてを当てればサッと半田が回ります、(熱の回りが速いので、とても半田付けが楽です)そこで世界レベルでみても、もっとも軽量に自作できる2CH赤外線受信機PIC10f200受信機キットを組み立てる順序を図解してみました。
PIC10F200受信機 組み立て順序 所長流_d0067943_0501425.jpg
私なりのやり方は、要はチップ部品を一端子半田付けし、そのあともっともやりづらい部分から先に半田を当てていき、最後に部品同士の端子がパターンの1箇所に接近して着く場所を同時に半田付けするという法則に乗って、組立作業をしています。まずIRLM2502を2箇所半田付けし、次にPIC10F200を向きに注意して載せ*ここがかなり肝です*
PIC10F200受信機 組み立て順序 所長流_d0067943_124518.jpg
(接写できるデジタルカメラのデジタルズームを使うとルーペよりチップの向きが判りやすい)取り合えず2番の端子を半田付けし、もしこの時点で、すこしチップが曲がって付いたときは軽く押して位置を直すことと、確実に半田付けされているか確認し、そしてもっともやりづらい箇所から半田付けをしていき。つぎに0.1μのチップ、続いて100オームチップの片方だけを半田付けし、次に10マイクロチップの片側を半田付け、そのご、10マイクロと100Ωのパターンに半田をする
PIC10F200受信機 組み立て順序 所長流_d0067943_9374965.jpg
数えてみると、表側はわずか13箇所半田付けすればよいだけです。写真を撮りながらでも30分もかかりません。意外に簡単でしょ。
PIC10F200受信機 組み立て順序 所長流_d0067943_0521369.jpg
ちなみに使っている半田ごては20Wのホームセンターに売っていた程度のものです。まめにコテ先を拭くことを忘れずに半田付けすれば、意外にあっさりできます。今回作った2CH受信機は送信機テスト用にしました。また削った受光素子のテストにも使えるよう、DIPソケットをつけてあります。
PIC10F200受信機 組み立て順序 所長流_d0067943_0512032.jpg
PIC10F200受信機 組み立て順序 所長流_d0067943_0543516.jpg
今まで作ってきた中での動作不良の原因の大半はPICの向きが違っていた。PICの2番端子の半田不良がもっとも多い原因でした、向きが合っているのに動作しないときは、無洗浄フラックスを塗りたくり、一端子づつ半田ごてを当てて溶かしなおすということをすれば、大抵動きます。ただこれもコテ先が汚れていたりすると、熱の回りが悪く、そのため、長時間コテを当てることになり、良い結果を生みません。コテを当てて、サッと溶けない時は熱の当てすぎに要注意です。これが所長流のキットの組み立て方です。でももっと旨いやり方があるんだろニャー
Commented by NOBU at 2005-12-23 11:34 x
とても参考になるノウハウですね。最初に半田付けの順序をあらかじめイメージしておくと狭い箇所で慌てる事も無くなります。

とくに最初の製作では大事ですね。
半田ゴテは温度管理と先端チップの細さが命です。
ホームセンターなんかにも探すと良さそうな物も有りますね。

ルーペと外用フラックスは外せません。半田コテと合わせて三種の神器ですな、、、
Commented by COCO at 2005-12-23 12:21 x
そうそう、初心者には簡単なものをという発想よりも難しいものを順序よく分かりやすくというのが私的には好きです。ナルホドと思いながらやるから感動するし、新しい世界を切り開こうと思うんですよね。
Commented by としちゃん at 2005-12-23 12:42 x
電子工作キットを買ってきて、作り上げて、気合入れてスイッチオン!
シーン何も起きない(または敗北の狼煙が上がるとき)とてもグッタリします、そこをいじり倒して、完成する喜びもまたひとしおですが、できれば、一発で動いて欲しいというのが人情です。工作は頭の中での手順作りがうまく行けば、現実の作業でもうまくいくことがおおいのですが、失敗すると、失う金額も多いわけで、なけなしの小遣いはたいてシーンではあまりに悲しい。できれば、一見難しいけれど手順を踏めば、とても楽しい手作りの室内ラジコン飛行機の世界が待っているので。たくさんの人に楽しんでもらいたいニャー
Commented by DENY at 2005-12-23 14:28 x
長年電子工作をしてきた人はパーツと基板を前にして自分なりの手順をイメージ出来ますが、このように解説してもらえると初めてでもイメージトレーニング出来ますね、凄いためになります
としちゃん著「tokoさんのキットで始めるインドアプレーン」と言う本が有っても良いと思うんですよね
当然tokoさんの著書は名著ですがtokoさんも仰っていた通り全てを網羅するには紙面が足りない、頑張って色々盛り込んで下さって膨大な情報量になってる訳です
入門書としての製作ノウハウ、必要部分をピックアップした本があると入門しやすいだろうなぁと思います
2冊合わせ読むと理解が更に深まる・・
としちゃん、どうですか?書きませんか?
Commented by としちゃん at 2005-12-23 14:41 x
じつは、来年にむけ新たなる素晴らしいプロジェクトが・・・。
ああーこれ以上言いたいけれど言えない、
tokoさんが公開するまでは・・・
いずれ、いろいろまとまったころ公開されると思います。
こう御期待あれ
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by mayoneko | 2005-12-23 01:11 | 受信機 | Comments(5)

飛ぶって、楽しいニャー


by mayoneko
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31