セスナを飛ばしたい 室内飛行改造トラタヌ

セスナは人気のある機種のようで、たくさんフリーフライトのキットも出ています。知人からユニオンのキッズフライヤーシリーズのセスナをわたされ、赤外線化すれば室内で飛ばせるのではと、もし飛ばせるのならとても好きな飛行機なので、ぜひ作りたいと頼まれました。
そこでトラタヌしてみました。
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バレーコート2面程度の室内ラジコン飛行が可能かどうかは翼面加重でだいたい解ります。この機体の平均翼弦は約6センチ主翼の有効長さは35センチこのことから翼面積は2.1d㎡となります。とりあえす何はともあれ体重測定、まず一番の重い胴体が16.57gスチレン製の翼が6.04g脚が2.01gで合計24,75g 今までの経験で室内飛行で総重量20gを超えたあたりから、パワーユニットの重量増とそれに伴う電池重量増の戦いが始まる場合が多いので。狙いたい線は総重量20g以下に抑えたいところです。そこでプラパーツをすべて取り外し、主翼の支えは新規に起こした発泡スチロールで補うことととして、プラパーツを外してみます。プラパーツの重量は9.77gもありました。置き換える発泡スチロールは1gもいらないでしょう。さらにいったん脚は無いものとして計算します、すると機体総重量は13.98gになります。次の問題はどういった動力ユニットを選択するかですが、できるだけ簡単にするとモーターダイレクトが1番です。そこで組み合わせはスパースリックオレンジマイクロフライヤー ルーキーのプロップとIPX-70 という組み合わせを思いつきます。この組み合わせは静止推力はたしか3.5vで8gは楽勝でたたき出せます。そしてこのユニットと赤外線受信機、アクチュエーター (1gくらい)のあわせた重量は6.49g 組み立て時の重量増が1g位とすると。フル装備の総重量はポチポチッと21.47g 重っ 推力も足りなさそうです(総重量の37%)
セスナを飛ばしたい 室内飛行改造トラタヌ_d0067943_22421110.jpg
ここで翼面加重を計算してみると21.47÷2.1=10.22g/d㎡ 翼面加重が10を超えています、今までの私の体験から小さな体育館で飛ばすには、翼面加重10以上は、かなり操縦が難しくなります。ちなみに以前作ったレーサータイプの機体RED LION(翼面加重5.83がこういった飛びで、推してしかるべしで。ホエーな私でも操縦しつつ、機体もうっとり眺めるにはニャイパーカブ翼面加重3.5程度が理想です。いちおう狭い体育館でもあまり緊張せずに飛ばせるギリギリの範囲はSSFCでの井戸端立ち話では翼面加重5g/d㎡付近ということで、おおむね一致しています。となるとこの機体材料を使用する場合は室内はあきらめて外がベストだということになります。室内では同サイズで製作する場合、翼面積2.1d㎡から総重量は10.5g付近を狙えば、翼面加重5g/d㎡のんびり系の飛行ができそうです。このあたりの総重量設定にすると、モーターも電池もさらに軽い物がつかえるため、製作はますます楽になりますし、衝突時の破壊も非常に少なくなります。問題は機体材料をどうするかですが、そこはやはり発泡スチロールということになるのではないでしょうか?別の方法としてEPPの薄いシートをペパークラフト工法でやる手もかんがえらえます。私は室内飛行の場合必ず壁に衝突は想定しているので、こういった選択となります。でも先ほどの翼面加重10.22でもやってみなくては解らないことも確かですが、(たとえばRED LIONと同時飛行している永野さんGB-Z翼面荷重5.89でもゆっくり飛んでいる)のでセッティグ次第では案外遅く飛んだりするかもしれません。ちなみに私の感覚では翼面荷重8ぐらいがなんとか限界です。あとたとえゆっくり飛んだとして総重量20gを超えた、堅めの機体はぶつけると大抵どこか壊れますし、そもそも重心がテールヘビーであうかどうかも怪しい。となるとやっぱこの重量付近はEPPがいいのかな。と机上のトラタヌは続きます。わたしが室内で高速にぶつけずに飛ばす腕があれば、もう少し楽になるとは思うけど、それでもたくさんの人に愛されている機体だからこそ、操縦初めての人でも飛ばせる機体設計の方がよいかなとも思ったりもしますニャー。トラタヌトラタヌ
そーいえば何年も前になりますが、これまたユニオンのセスナ172スカイホークやプスモスにキーエンスのモーターユニット積んで外でずいぶん遊びました。そのときの翼面荷重の目安が20以下を目指せだったニャー あのときはニッカドだったし リポならチョー楽勝じゃん いやー 懐かしい
Commented by kobara at 2006-05-25 02:07 x
こんばんは、この前の日曜日に、このセスナと同じシリーズのzero fighter 52という、物をを買ってしまいました。箱を開けて、ひとしきり眺めて、すぐにしまってしまいました。セスナよりも小さな翼面、胴体だけで11g、としちゃんがこのセスナで道筋をつけてくれたら、とぶかな??
Commented by 野末 at 2006-05-25 11:07 x
何年か前、この手の飛行機で随分苦労して飛ばしたことを思い出しました。当然アウトドアでしたが。キーエンスのモーターも懐かしい。でもたった数年ですよ。技術の進歩は凄い!先日の飛行会に持ち込んだマイクロペッパーminiは13gで翼面積1.76d㎡なので翼面荷重は7.4。やっぱりスピードが出ます。もともとペッパーはトリッキーな機体なので仕方ないですけどね。
Commented by mayoneko at 2006-05-25 16:22
そうですね、そう昔のことでは無いところがすごいところです。超軽量な受信機と軽量強力な電池、マッチしたモーターとプロペラ、すべてがここ数年いやここ1年くらいに急速に進化していて驚きです。アウトドアでのんびり飛行でも、室内はまるで速度の感覚が違います。ターンポイントがずれただけで、即壁に衝突、墜落ですし、とりあえず上空に上げて、様子を見るといったことがまずできません。なので最初の翼面荷重計算からのだいたいの飛行速度の予測は大変重要だと思います。
Commented by 北尾 at 2006-05-31 09:04 x
あんまり関係ないことですみません。
先週末ようやく4畳半飛行やお外での飛行のビデオをちゃんと見ました。
色んな人が写っている写真の中でこの人がとしちゃんだと思っていた人と違って、とても若い人だったのに驚きました。
としちゃんって、僕が尊敬して止まない、小型電動飛行機のパイオニアである羽場さんに似てますね。
Commented by としちゃん at 2006-05-31 11:40 x
北尾さんこんにちは。よく若く見られるのですが、年いってますよ。大阪万博で月の石見るため並んだ小学生ですから(これでだいたいばれる笑)。私の場合環境がとても整っている状態で、やっていますが、羽場氏や一条氏や鈴木氏などの頃に超小型機に挑戦していた方々は尊敬してやみません。またそういった方々の引いた設計図ののった古本を貸しもらってコピーしてじっくり見ていると、うーんとうなることも多いです。
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by mayoneko | 2006-05-24 22:50 | トラタヌプラン | Comments(5)

飛ぶって、楽しいニャー


by mayoneko
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